MDR-EX1000のケーブルを5極4.4mmプラグに付け替えてバランス化

いつものことですが、自己責任です。何があっても責任は負いません。

 

EX1000を5極4.4mmバランス化するには、

①EX1000/EX800ST/EX600に採用されているプラグ形状をMMCXなど汎用的なものに変換するアダプタをオーダーする。

②EX1000のケーブルのプラグを5極4.4mmに交換する。

の二つが挙げられます。

①だと費用が甚大になりそうなので、比較的安価に済みそうな②で行きます。

①の変換アダプタは、e4uaさんのところでオーダーするのが評判いいようです。①がいい場合はe4uaで調べて見てください。

必要なもの

これがなければ始まりません。

EX800ST用のケーブルではプラグ部分に3本の導線しか通っていないのでダメです。プラグ部分に4本の導線が通っているEX1000用にしておいてください。

これもないと始まりません。僕は安価なこれを選びました。

日本ディックスがL字型のやつを6800円くらいで出しているので、L字型を希望の方はそれを使うといいと思います。

NOBUNAGA Labs 4.4mm5極自作プラグ NLP-PRO-TP4.4/5

NOBUNAGA Labs 4.4mm5極自作プラグ NLP-PRO-TP4.4/5

 

これもないと始まりません。 お好みで好きなやつを。

23Wの奴は暖まらんのでやめておいたほうがいいかもしれません。

白光 半田ゴテ レッド 30W No.501

白光 半田ゴテ レッド 30W No.501

 

 スタンドがないと火事になる可能性大です。

goot こて先クリーナー ST-30

goot こて先クリーナー ST-30

 

はんだは変なのじゃなければなんでも良いです。

こだわる人はオヤイデの奴でとことんこだわったら良いと思います。

goot 電子工作用はんだ SD-63

goot 電子工作用はんだ SD-63

 

これがないとミスった時しんどいです。

goot はんだ吸取り線 CP-3015

goot はんだ吸取り線 CP-3015

 

はんだ付けした部分をホットボンドで固定することにより、多少の引っ張りも耐えるようにするためにホットボンドも。なくても構いませんが、外で使う分にはあった方が安心感があります。

goot ホットボンド トリガー付 HB-45

goot ホットボンド トリガー付 HB-45

 

テスタがないとL-/R-の判別がつきませんのでこれも必要です。 

この他に、熱収縮チューブがあるとプラグのシェルのコード出口での導線へのストレスが軽減され、断線のリスクが多少は減る筈です。

 

手順

手順とは言っても、切ってはんだ付けして終わりですからそこまで記述することもないのですが…

f:id:kazukiti28:20180103114325p:plain

ZX300のページで確認するとわかるのですが、先から順番にL+/L-/R+/R-です。

実際にテスタで確認するとわかるのですが、はんだ付けする並びは逆順で以下のようになります。

f:id:kazukiti28:20180103114906j:plain

EX1000の中の導線は+側が繊維の周りに導線が巻いてあるような構成になっており、-側は銅線の周りにチューブのようなものがかぶせてある感じになっています。

R+は赤い銅線、L+は緑の銅線です。念のためテスタで確認してみてください。

R-/L-は同じ見た目なのでテスタでどちらがLでRなのか確認してください。確認後は混同しないようにどちらかに印でもつけておくと分かりやすく間違えにくいのでいいです。

 

EX1000のケーブルの黒い被覆ですが、切りすぎるとろくなことがありません。

被覆を引っ張ってから切るのはやめましょう。

 

銅線の長さですが、全て同じ長さにするとL+が異様に余ってしまいます。

f:id:kazukiti28:20180103133419p:plain

R-,R+,L-,L+の順でだんだん短くしていくと変に余らず綺麗にまとまると思います。

 

確認後は-側のチューブを中の銅線を切らないように剥きます。何箇所か少し傷をつけて爪で引っ張っていくとうまくいくと思います。カッターが銅線に当たった感触があったらまず何本か切れたと思ってもらっていいくらい銅線は細いです。

だいたい5mmくらい剥き出しになればOKです。銅線を捻ってバラバラにならないようにしておきます。

そのあと予備ハンダをします。ハンダコテの先にあらかじめハンダをつけておき、導線に染み込ませるイメージです。

対象物が温まっていないとハンダは乗らないので、燃えない程度にしばらく接触させておくといいかもしれません。

 

熱収縮チューブですが、収縮した後にシェルのコードを通す穴の太さと収縮後のチューブの太さを確かめておきましょう。

先ほど紹介したプラグのシェルだと4~5mmくらいがちょうど適合サイズっぽいです。

ホームセンターにあると思うので、収縮後の径が4~5mmくらいのやつをお買い求めください。

 

はんだ付けをする前に、シェル(と熱収縮チューブ)をあらかじめコードに通しておきましょう。

シェルの向きに気をつけてシェルを通したあと熱収縮チューブを通します。

僕はこれで一回全部やり直しになりました。

 

最後にプラグにはんだ付けをします。

完成イメージは上の写真のように。あの程度で音はちゃんとなります。

 

この時点で音が正しく聞こえるかどうかチェックしておいたほうが良いです。

なんだってそうですが、すぐに修正できる状態で確認することが重要です。

 

その後、軽くホットボンドを塗りつけて冷やし固めます。

塗りすぎるとシェルに入らなくなるので、シェルの内径より小さく。

 

確認が終わったら、はじめに熱収縮チューブを収縮させます。

本来は熱収縮チューブはお湯とかで収縮させるのですが、水は明らかによくなさそうなので今回はライターで。

この時期であればストーブの上の熱気とかファンヒーターの熱気でもOK。

燃やさないように気をつけます。

プラグにケーブルをかしめるやつがあるので、ケーブルをかしめて熱収縮チューブをかしめ部分にかぶせ、収縮させます。

 

その後シェルを装着してほぼ完成です。

強度重視で見た目気にしない方は、こんな感じでホットボンドを付け根に塗るとチューブが折れ曲がることもなく良いと思います。

 

僕は本来のケーブルの被覆を切りすぎてめっちゃ短くなってしまったので代わりに収縮チューブを長くしていますが、普通はこんな長くする必要ありません。この半分くらいで十分かも。

f:id:kazukiti28:20180103141416j:plain

ホットボンドは熱を加えると柔らかくなりますし、簡単に取ることもできるので失敗したなーと思ったらやり直せます。

 

というわけで、(工具などを除く)EX1000のケーブルとプラグの合計7400円でEX1000をバランス化することができました。

めでたしめでたし