HAP-S1のHDDを交換する
この記事は製品を自分で修理することを推奨するものではありません。また、この記事を見て行った行為は全て自己責任です。
前々から少しだけ調子が悪かったです。
たまに音楽再生してる途中に止まって次の曲に行ったりしていたので、そろそろHDDの寿命がきたのか…?と思っていました。
そして遂に、突然ホーム画面から再生画面に遷移するのに2分くらいかかるようになってしまいました。
画面中央にくるくる回るやつがずーっと出てるんですね。
HAP-S1には(当たり前ですが)あまり知られていないサービスモードというものがありまして、そこから内臓HDDのS.M.A.R.T.を用いて状態を確認することができます。
ちなみにサービスモードへの入り方は、
①HOMEボタンとBACKボタンを押す。
②二つのボタンを押したままで再生/一時停止ボタンを押す。
③三つのボタンを押した状態のまま電源ボタンを押す。
と、SONYロゴが表示されてサービスモードに入ることができます。
(こういうところでそういう話をすると今後サービスモードへ入れなくなったりしそうですね)
サービスモードのHDDの項目はこんな感じです。
ここではとりあえずSMARTデータが見れればいいので、4番を選択。USBメモリを背面にさしておきます。
6番とかやると逆にHDDが途中で死んでしまう可能性もあるらしいので、やるなら昇天覚悟で。
採取したデータはPCのメモ帳なりなんなりで見ましょう。
この場合、見るべきところは197のCurrent_Pending_Sectorです。
不良セクタかもしれないけど、代替領域を節約するために次アクセスした時まで判断を保留しているセクタのことです。
詳しいことはHDDの動作ロジックとかをきちんと理解していないと言えない感じなので割愛しますが、とにかくこの値が1以上なのは普通ではないです。
次の日にまたSMARTデータを取ってみると、
198のOffline_Uncorrectableの値が昨日まで0であったのに対し、今日は3にふえています。
HDDは代替領域というものがあって、読み込めなかったデータはそこへ持って行かれます。その領域が食いつぶされるとどうしようも無くなって不良セクタとなる…と言った感じでしょうか。
ともかくこのままでは年末年始に音楽を聴くのが面倒になってしまいます。
ちなみに、SONYに修理に出すと恐らくこの機種は定額修理ですので14000円で修理できます。
これが年末年始でなければ普通に修理に出したのですが、めちゃめちゃ時間かかりそうだったのと、アイマスのライブがあるのでお金を使ってしまうと大変なことになりそうなので自分で交換します。
ちなみに、恐らくですがHAP-S1に搭載されているHDDはこれであると思われます。(少なくとも僕のにはこれが入っていました)
東芝 MQ01ABF050 500GB アマゾン限定モデル 2年保証 SATA 6Gbps対応2.5型内蔵ハードディスク
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自分で修理する時点で自己責任なのですが、もし今後ボード上のリレーとかが故障した時にメーカーで修理してもらえる確率を上げるために同じ機種を使います。
機種が違ったら「お前自分で交換したな?修理拒否するわ。」みたいなことになりかねないので。
同じ機種であればバレにくそうですしね。
まず、背面と底面のネジを外します。
ここでは、矢印で示してあるネジのみを外します。他のところは外さなくて大丈夫です。
次にサイドパネルを外す必要があるのですが、ここで少し先の尖った何かが必要となります。(細めのドライバーで大丈夫です)
いかにも危なそうなマークとともに出っ張りがありますが、この出っ張りを押し込んだ状態で(画像の向きで言うと)カバーを上に持ち上げると簡単に取れます。
こんな感じですね。
両方のサイドパネルを外した後、このツメを上に持ち上げると簡単に外れます。
この時、ボリュームつまみとかスイッチがあるところはフラットケーブルが2本接続されているので、慎重に取り外さないとケーブルが破損して悲惨なことになります。
これはHAP-Z1ESと違ってESシリーズではないので結構キツキツに配置されています。
ケーブルを切らない、傷つけないのを一番に。
画像上部に見えるのがHDDです。
筐体右側に四つのネジがあるので、それを外します。
ネジと筐体の間にゴムのようなものが挟んであるので無くさないようにしないといけないです。
あとは電源ケーブルとSATAケーブルをいい感じに取り外してHDDを筐体の外へ持っていき、マウンターを新しいHDDへ取り付けて元に戻していくだけです。
ここのフラットケーブルを痛めないようにSATAケーブルなどを扱います。
前面右側にSATAケーブルの接続先があるので、これを外してから作業するのがいいかもしれません。僕はやってないのでよくわかりませんが。
めっちゃファン汚いので掃除しました。
ファンにもネジ部分にゴムのようなものが挟まっていたので注意してください。
これに限った話ではないですが、もしもミスっていてもすぐに直せるようにネジなどは極力しめずに起動確認をします。
HDD交換後はファクトリーリセットをかける必要があるため、設定から工場出荷時設定を行ってください。正常に交換できているのであれば、はじめに入っていたサンプル曲が復元されてます。
繰り返しますが、この記事は製品を自分で修理することを推奨するものではありません。また、この記事を見て行った行為は全て自己責任です。